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一年遅れのグイン・サーガ最終巻

正月から雑記に書くような話題でもないなぁと思って、スルーしてた話を今更書いてみる。

2009年5月に亡くなられた栗本薫さんの著書『グイン・サーガ』は、書き溜められていたお陰で、作者没後も(あとがき等は当然ないけど)ほぼ完全な形で2冊が刊行されました。が、私は勝手に、あの2冊で終わりだと思ってた。

その2冊の後…2009年末に刊行された、普段の半分程のページ数しかない、薄い文庫本の存在を知らなかった。本当の最終巻(130巻)、本当の絶筆をそのまま本にしたものが、今から一年も前に出てたんだ…。今年の正月明けに書店でたまたま見つけて、突然だったのでちと震えた。すみませんホントに全然知らなくて…。グインというか彼女の著作は、別に特にチェックするわけでもなく、いつも本屋さんで見かけたものを手に取るという形でした。

私は、いわゆる「異世界ファンタジー」小説が苦手です。
作家やってる友人が二人程いますが、二人ともその手のものを書いていて…それは確かに読んでいたけれども、苦手なものは苦手なのです…(^^;。特に異世界。

グイン・サーガは、当時ミステリーでハマった作者の作品だから読み始めて…今思うとやっぱり、辺境篇(1〜16巻)が一番面白かったなぁ…。全100巻の予定と聞いて、そんなん無理でしょ?と思った記憶。その後だんだん雰囲気変わってきて、文章が改行のない台詞で埋まるようになってきて、これどうなんだろうと思ったりもした。そのうちに100巻も軽く超えてしまい。昔こそきちんと読んでたけど、途中から飛び飛びで…100巻到達よりも前で既に…それこそイシュトが出てる巻だけとか(爆)…彼の変化はいつも見ごたえあったから。

それでも、読後どんなに間が空いていても、それこそ何年も(…)離れていても、文庫を開いて数ページ目を通しただけで、もうあの世界観——地球なのかもよくわからない、中世ヨーロッパに似た雰囲気だけど全く別な国々とそこに生きる人々——に引き込まれる。
小説自体は好きでも「異世界」苦手な私を一瞬でそういう状態にしてしまう。その度に「やっぱりすげーなぁ」と思う。その繰り返し。

今回も同じだった。
ここに至るまでの、何冊だろう…もうよくわからん位の冊数をすっ飛ばしたにも関わらず。いきなり読んだ130巻は、ごく普通に、昔どおりに私の頭の中に入ってきた。(アムネリスが亡くなったのっていつ頃だっけ← …とかそういうレベルにも関わらずです…いやごめんなさい本当に)
そして、病の中でこれを紡ぎ出すのは大変だっただろうと思うけど、そんな事は微塵も感じさせない、いつも通りの確立された異世界を肌で感じる文章で綴られた小説は、物語の中途で突然切れていた。いつもの半分くらいの最終ページ左下、

(未完)

という文字を、本当に寂しい思いで見た。
これって確実に、作者自身が一番不本意だろうなぁと思いながら。
『見知らぬ明日』という意味深なタイトルは元々ついてたものなんでしょうか。

グイン開始当時の編集者であり旦那様でもある方が、巻末の解説で書かれていますが。この未完の完結後は、いろいろな方がこの世界観をベースに、枝葉を足す様に語り継いでいくというのもいいんじゃないかと。…それもありかも知れないなあと思いました。

発売からこんな後になって書くのも今更ですが、自分的に色々考えてしまったという事で。何年振り?っていうアマゾンのリンクも載せてみる…やり方忘れてたよ。

そしてアマゾンの読者レビューを見てまた涙…。皆思いは同じですね。

MOMENT

その人の付き合いやすいパーツだけを選んで付き合うなんて、どだい無理な話だ。付き合いやすいパーツも付き合い難いパーツもすべてひっくるめてその人で、その人と付き合おうとするのなら、そのすべてと向き合うしかない。そうは思わないか?

本多孝好『MOMENT』

かーなーり久々にネットの人付き合いに揉まれまして…。
こういう時には読書だー!と立ち寄った本屋で見つけたのが上記の文庫本。疲れた心身でも読みやすく入りやすく、適度に考えさせられるんだけど、読んでみると題材ほど重くない(ちなみに題材は…帯のコピーが『あの病院にはね、以前から語り継がれている一つの噂話があったんだ…』っていう)。
そして上記の引用部分ですよ。もうドンピシャな選択でした…たまたまだけど。

私は「無理に全てと向き合う必要はない」と思うけど、向き合わざるを得ない状況も当然あるわけで。そのへんの折り合いをどう付けるかだよなぁ…。で、その姿勢(ここまでは頑張る・でもこれ以上は無理しない)について双方の意思が合った上で付き合えるのがベストなんだけど、そこが難しいところ。

この人の本で同系列の長編があるらしいんだけど、まだハードカバーなので…うーん、文庫化まで待つか…。そのうち我慢出来ずに買っちゃうかも。

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